【JAN-JAN VAN ESSCHE】20SS COLLECTION

【JAN-JAN VAN ESSCHE】20SS COLLECTION " CODA "

By Acacia ONLINESTORE

「何が正しいのかという答えを見つけることが難しい社会だな」と、年始からさらに強く感じるようになりました。
「自粛要請」という言葉によって、どれだけの感情が動かされているか。
事態が事態なため、それが良い悪いについては置いておきますが、自分にとって必要なものや場所が半年後にはなくなってしまう可能性を孕んでいることについては、危惧しなければなりません。

さて、今回はJAN-JAN VAN ESSCHEの20SS COLLECTIONについて紐解いていきたいと思います。
初めてJAN-JANの世界に触れる方にも伝わりやすいよう、順を追っていきます。


写真左:JAN-JAN VAN ESSCHE(ヤンヤン ヴァン エシュ)はアントワープ王立芸術アカデミー出身のベルギー・アントワープのデザイナー。
アントワープは、ロンドンのセントマーチンと並びファッション界を担うデザイナーを多数排出してきた名門中の名門。

ただし、その熾烈を極めるいわば競争の中で、卒業することすら至難の技と言われます。
卒業できるのはほんの一握り。その学年では10%にも満たないそうです。
そのアントワープを首席で卒業したJAN-JAN。その類稀なる才能だけではなく、明確なビジョンを持ち、それを実行する力、ハイレベルな技術と感性を持ち合わせなければ成し遂げることができない、偉業とも言えます。


作品の特徴は「taking it easy = 意味のあるサイジング」と「あらゆる文化/国境/性別を超越する衣服」です。

taking it easyはJAN-JANの作品の着心地を見事に表した言葉だと思います。
袖を通す瞬間に感じるのは、フィッティングに無理がない居心地の良さ。そして、風合いの良さ。
いろんなところで「これは着心地がいいですよ」とか「風合いがいいんですよ」と聞くとは思いますが、言葉を選ばずにいうならばJAN-JANの作品は次元が違います。
今シーズンに限って言えば、過去最高のコレクションだと感じています。

「無理がない」というのは本当に大切で、その服のために体型を絞ったりするなど「わざわざ服に寄せる」必要がなく、身長や体重に左右されません。
これが「次のあらゆる文化/国境/性別を超越する衣服」に通じていきます。


現在、国の数はざっくり200ヵ国手前くらい。(統計団体のよって数がまちまちなので)
インターネットによって国境を超えることが容易に、さらには性別を超えることにも寛容となりつつあるに2020年。
「着る人を選ばない衣服」を形容するならば、ベルギーの人が着ても日本人が着ても、男性が着ても女性が着ても馴染む必要があります。

今、そんな衣服はどこにあるでしょうか?

過剰とも言えるラグジュアリーストリートに終焉が告げられた今、皆さんの意識はどちらに向いていますか?
多分、わからなくなっている方が多いのではないかと推測します。
右ならえは簡単ですが、じゃあ自由にやってくださいと言われた際、どうすればいいか判断が付かない。

これはビジネスにも言い換えることができ、誰かをマネジメントする際にそういうシチュエーションに陥って困った、というお話は店頭でも良く耳にします。
自分で考え、自分で行動する必要性がありますよね。

JAN-JANの衣服には「あ、じゃあ自由にやらせてもらいますね。」という、飄々とした雰囲気も漂い、とてもリラクシング。
「僕は天然繊維以外は着たくないから」と断言するその思想、スタンスは非常に惹かれるものがあり、だからこそ信頼に値するブランドなんです。


求める作品を生み出すためには、アフリカや日本にも遥々出向き、その土地の特性に沿った生地を求めます。
(JAN-JANは日本が大のお気に入り。実際に、JAN-JANを初めてお取り扱いするシーズンには店頭までいらしてくれました*)

民族衣装にも造詣が深いため、作品によってはそのディティールが積極的に取り入れられます。
デザインの模倣ではなく、そのデザインが生まれた背景/用途を自分の中にしっかりと落とし込み、それをアレンジしていきます。
それが唯一性を生み出し、魅力的な1着へと姿を変えていくわけです。

今回は日本の生地やイタリアの生地を用いることで、これまでの雰囲気とは少しベクトルを変えつつも、世界観は崩しきらない。
どのシーズンのアイテムのものと組み合わせても馴染んでしまう、いわゆるYohjiのシワギャバシリーズのような使い方が可能になっています。


KIMONOにインスピレーションされることが多いJAN-JANの衣服は、非常に高度な技術を用いたパターンメイクが採用されています。

代表的なのは「ワンピースパターン」と呼ばれる、前後の身頃が1枚のパネルから形成された独特の手法。
通常は2枚のパネルがサイドで縫い付けられ、縫い付けの負荷がどうしてもかかってしまいます。
(イメージとしては、一つの円が、両サイドから摘まれて極端に歪な楕円形になっている状態です。)

縫い目を極力避けることで、着る人の体に反発することなく寄り添う究極なまでに自然なシルエットが生み出されます。
最初、袖を通した際に気付く方はあまりいらっしゃいませんが、このワンピースパターンは袖を通していくたびに理解が深まる、味わい深いデザインなのです。

そうした発見や驚き、感動のある衣服の素晴らしさは、今の時代、そして後世にも遺していかなければならないものです。


多様化する生き方を推進しようとする世の中であるのに、衣服だけが誰かと同じであっても良い、そんなわけはないと僕は考えています。
その人に合った服を身に纏い、その人の良さを引き立てる服との出会いが、より人生を豊かにする。

最近、ファッションに対する環境意識だけが商業的に取り立たされる中で覚える違和感、このブログを読んでくださっている方でしたらわかってもらえると思います。

エシカル?サスティナブル?
素材だけが環境に優しく(そもそも環境に優しいという表現がもはや形骸化してますが)、その手にとったシャツ1枚がなぜそんなにも安価なのでしょうか?
それを生み出す場所の環境/人の環境は守れているのでしょうか?甚だ疑問です。

JAN-JANはベルギーの雇用問題にまで配慮し、適正なものには適正な対価を、という考えを持った方です。
今、日本の縫製工場は海外で生産できなくなったものを代替的に請け負ってくれるかどうか打診されている、という引く手数多な状態ですが、そんなことをしていては日本の産業は衰退していくばかり。

自分たちだけではなく、業界や自国の未来を担っていくことへも責任を追っていかなければなりません。
「MADE IN JAPAN」の謳い文句は幻想だと早く気付くべきだった、今は考え直す機会なんだと思います。


そういったことも踏まえると、JAN-JANの衣服はもちろん、現代を生きる一人の人間として、彼へのリスペクトは年々増していくばかりです。
今回のコレクションで10回目を迎える記念すべきシーズン。ぜひ刮目してください。


※オンラインストアでは週明けより公開致します。店頭ではその作品をご確認頂けますので、ぜひ今シーズンの作品を手にとり、唯一無二の世界観をご体感ください。


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